鍵盤をつくるぞ <壱>

10月に入って初めての更新となってしまいました。
ちょっと、仕事が立て込んでいたのを言い訳にしながら、更新をサボっていました(笑)

今回は鍵盤の制作です。
実はまだ完成してないので、途中までになるかもしれません。
こんな感じになりますよ~っていうのを書いていこうかなと思います。

まず鍵盤の実物についてです。
電子ピアノやシンセサイザーなどのキーボードは鍵盤の先、本体に隠れて見えない部分は数センチだと思います。
ところがピアノは見えている部分の3~4倍隠れた部分があります。
調律師さんがピアノの保守をしているときに、ちょっと写真を撮らせてもらいました。
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これを元に図面を起こします。
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色のついた部分は、外からは見えませんよね、普通は。
しかも、見てわかるとおり一直線ではないのです。

鍵盤部分と先の部分のちょうど中間くらいに、かまぼこみたいな板が鍵盤の下にあって、それが支点になり、鍵盤を押すと、先の部分が持ち上がることになります。
先の部分に何があるかと言うと、ダンパーと呼ばれる音をミュートする部分と、ハンマーと呼ばれるで弦をたたく仕組みの部分があります。
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この実物大の模型は実は私の物ではありません。
年に数回仕事をご一緒する東京の調律師さんがいるのですが、その方にこのピアノ制作の話をしたところかなり興味を持っていただいて、「アクションの模型持っているから貸してあげる」といってわざわざ持ってきていただいたものです。
今月にまたいらっしゃらるので、このブログのことを話そうと思ってます。

上の2枚の写真ですが、PCに保存して画像ビューアーかなんかでこの2枚を連続表示するとどういう風に動くか良くわかりますよ。アニメーションみたいに。

左の上にある、横から見た傘のような形のものがダンパーです。
ダンパーがかぶさっている棒状のものは、弦の代わりですね。
鍵盤を押すとこのダンパーが上にあがって、弦から離れるのがわかりますね。
その瞬間にハンマーが下からつき上がり、弦をたたきます。
鍵盤を押さえている間は、音はなり続けていることになります。もちろん時間とともに減衰して最後には消えますが。
で、指を離すとダンパーが下りて弦の振動を止める→音が消えるわけです。

ハンマーの下になにやら色々ありますね~。
鍵盤自体の突き上げる力をハンマーが弦をたたく最良の力に調整するための機構です。
さらに、鍵盤のタッチを調整する部分でもあります。

以上、これらをひっくるめてアクションと言います。・・・たしか(笑)
ピアノの機構の説明になってしまいました^^;

さて、ご存知の通りピアノの鍵盤は88鍵あります。
しかも、実際に弾く部分の白鍵部には数種類の形があります。
黒鍵が白鍵の間にありますが、微妙に位置が違うため、黒鍵部分の切り欠き方が1オクターブ分すべて違います。
図面を実際に色分けしてみました。
画像

一番右側の鍵盤は黒鍵と隣接していません。なので欠けていませんね。
これは88鍵中この1鍵だけです。
音で言うと「ド」ですね。
その他の「ド」は黄色い鍵盤です。
鍵盤の種類だけで言うと、8種類あります。
で、さっきの1鍵をのぞく7種類で1オクターブ分ワンセットです。

う~む・・・。
この微妙な違いは10分の1にするとほとんど誤差の範囲になってしまいそうです。
なんとか楽に作る方法はないものか?
いろいろ考えました。

つづく

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この記事へのコメント

2009年10月11日 22:51
こんばんは。
ハンマー模型ではないのですが、ハンマー構造の図なら見たことあります。
とはいえ、デジタルピアノ用の、ピアノと同じハンマーアクションを取り入れた重さを再現したものです。デジタルピアノ→ピアノでも違和感なく練習できるというものです。
2009年10月11日 23:41
>ひるまさん
デジタルピアノはそこがネックになってますね。
どうしても本物のピアノと比べると、違和感があるため、各社ピアノタッチに力を入れているようです。
私はゆっくり鍵盤を押していって、最後にコトッと落ちるときの抵抗感が結構重要なんじゃないかと思っています。
それを再現しているデジタルピアノは少ないですね。
2009年10月12日 15:46
  図面にとにかく、感動ですね。
  それで、色分けしたのが可愛い。
  欲しいくらいですね。(笑)
2009年10月12日 23:11
>こむたみさん
ははは。
そうですね~。
こんなピアノがあってもいいかもです(笑)

これは、まだまだ先の話ですが、ボディカラーを黒ではなく、いろんな色にしたものを作ってみたいですね。
迷彩色で「戦場のピアニスト用ピアノ」とか^^;
高木ピアノ
2009年10月13日 21:54
こんばんは。
鍵盤も1/10になると難しいそうですね。
ちなみに、鍵盤はドの音からシの音までを12等分したものが黒鍵の位置です。

最近のY社では、ドからミを5等分して、ファからシを7等分したものを黒鍵の位置としているようです。
2009年10月13日 23:12
>高木ピアノさん
なるほど~。
それは知りませんでしたよ。
そういう計算の配置だったんですね~。
メーカーによっても違うんですね。

ってことは、オルガンやチェンバロも違うかもしれませんね~?
フムフム・・・。
今度他のも見てみよう^^
いやぁ~、面白い話をありがとうございます。
2009年10月14日 14:48
コメントありがとでしたー
ピアノすごいことになってますねぇ
見てるだけで頭が痛くなりそうです^^;

黒鍵の位置は微妙なんですねぇ、1/10だから真ん中でいいじゃんって思っちゃいますですww
2009年10月15日 15:25
>ぐらんぱさん
10分の1にするとほとんど誤差の範囲になってしまってます。

上の図の赤い鍵盤と水色の鍵盤は微妙に違うんですけど、10分の1で作ったら同じにしか見えません(笑)
こういうところまできちっと再現するのが、きっとプロというものなんでしょうね~。
2009年10月15日 20:09
音楽の教科書の裏によく鍵盤の絵が印刷されてましたね。(今はどうなのか?)
言われてみるとド~シ音までの鍵盤の形違うのですね。
鍵盤の形は子供の頃から(家に無くても)見てよく存じてたつもりですが、そぉ~なんだぁぁぁ!!と関心してしまいました。
ひとつのものを再現するのって、色んな調査、研究が必要なんですね。
2009年10月15日 22:52
単なるミニチュアのピアノ作りかと思いきや、
音のなるミニチュア、こりゃあ本物以上に奥深さがあり
そうですね~。
ピアノが88鍵あるのも知らないド素人ですみません。
でもギターはかじったことがあって、その長音や
音楽の深さは少しは分かるつもりです。
前途長く、これまた楽しくも難しく奥深そうですね。
2009年10月15日 23:33
>kackeyさん
そうですよね~。
普通、気がつかないですよね~。
私も、20年以上ピアノをいつでも見られる環境で仕事をしてきましたが、鍵盤の違いに関しては、模型を作り始めてから初めて知りましたもん(笑)
2009年10月15日 23:49
>kanさん
す、すみません、残念ながら音は鳴りません^^;
しかし、究極の形ですよね~、音も出せるというのは。
音を出すには弦を張らなければならず、その張力に耐えるものを作るには、プラスチックでは残念ながら無理でしょう・・・。

しかし、何とか鍵盤が動くようには作りたいなと思っております。

私も、ピアノは弾けませんがギターは弾けます。
フォークギターですけどね^^
たまに家で弾き語りしてます(笑)
アリスとかかぐや姫とかサイモン&ガーファンクルとか(古;)

kanさんはエレキギターかな?
音楽も奥深いですよね。
ほんと、そう思います。

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