弦を張るぞぅ!

今まで頭の中でいろいろシミュレーションしてきたことを、とうとう実行してみる時が来ました。
タイトルのとおり、いよいよ弦を張っていきます。

まず、条件としてはテンションを掛けるような張り方はできないこと。
実際のピアノの弦は直径1mm以下ですので、本当なら0.1mm以下の物を探さないといけないのですが、残念ながらありませんでした。
いや、0.1mmの線ならあるのですが、テンションをかけなければまっすぐにならず、かけ過ぎると切れてしまうため、使えないと判断しました。
真っすぐな線としての形状を保つほどの硬度とピアノ線なみの光沢、そしてなるべく細いこと。
これらを満たしたのが、0.2mmステンレス線でした。
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本物のピアノには、低音部を除き一音に付き3本のピアノ線が張られています。
ですが、10分の1でそれを実行するには私の腕とやる気が足りません(笑)
弦自体も0.2mmですから本物ピアノだと2mmの線になるため、明らかに太すぎます。
それを3本も張るのは多すぎるのではないかと考えます。

私の腕とやる気を勘案した結果、一音に付き1本にするということで考えがまとまりました^^
とにかくあれこれ悩む時期は過ぎたわけで、とにかくやってみるべし!!

弦の片端は以前にちまちま挿し込んだチューニングピンに巻きつけます。
そこから伸びた弦は反対側の斜めに飛び出たピンを折り返し、また戻ってきて別のチューニングピンに巻き付きます。
下の写真は本物のピアノです。
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青い矢印のところが、折り返しのピンですね。
今回は作業をしやすくするため、折り返しのピンを挿し込むのではなく、フレームに穴をあけ弦をフレームに挿し込みフレームの裏側で固定してやろうと思います。
見栄えは変わってしまうと思いますが、処理のしやすさ優先でまずはやってみます。

弦を挿し込む穴の位置を綺麗に出したいところですね~^^;
私のおなじみの方法ですが、CADを使って穴の位置をプリントしてそれをフレームに貼り付け、プリントの上からピンバイスで穴をあけていきたいと思います。

上の写真でもわかるとおり、ピンの並びは綺麗にカーブを描いています。
およそ、となりの金属プレートのカーブに準じておりますね。
この金属のプレートですが、以前プラ板で切り出したのを「駒をつくるぞ!」で書きましたが、プラ板はやめて真鍮板を切りだしてそれにハンダを盛り付けることで金属感を出すことにしました。

まずはCADに貼り付けるために、真上から撮った写真を用意します。
これは本物のピアノではなく10分の1ピアノを撮影します。
床において椅子にのってなるべく上からズームして撮影します。
そうすることによって遠近差を少しでも無くすことができるからです。
実際に撮った写真です。
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こうやって撮った写真に折り返しピンの大体の位置を線で描いたあと、チューニングピンから折り返しまでを実際に引いてみます。
これが弦になりますね。
折り返しの線と弦の線が接触するところに丸を置きます。
この丸がピンバイスで穴をあけるポイントになります。
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この画像は弦を貼り終えたときの完成予想図にもなります。
まあ、悪くはないですね^^

この画像をプリントアウトして、貼りやすいようにカットし、実際にフレームに貼り付けます。
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金属プレートのカーブやギザギザに合わせて切りだすと、実際にも合わせやすくなります。
今回は塗装済みなので、のりはやめてマスキングテープで貼りつけました。
先程の丸の部分に0.3mmの穴を開けていきます。
ピンバイスでは余計な力が左手に入ってしまうため(笑)、リューターで開けることにしました。
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そうそう忘れていました。
中低音部の折り返し部分には金属プレートではなく、赤いフェルトが貼ってあるんですね~。
チューニングピン側に貼りつけたのと同じように切りだして貼ります。
そのために、プリントした図面にはフェルトも描き込んであります。
これを元に切りだしてさっさとフレームに貼っちゃいます。
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実際にはこれを貼ったあとに、穴を開けました。
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穴も開け終わったのでいよいよ弦を張ります。

まず、チューニングピンに巻きつける作業ですが、フレームに差しているチューニングピンに巻きつけるのは至難の業です^^;
チューニングピンと同じ経の線を何かに差して、それに巻きつけるのがいいんじゃないかと考えます。

ちょうど木材の切れっ端があったので、それに差してみました。
で、その近くに今度は弦に使う線用の穴をあけて、それに差し込み90度曲げます。
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こうすることによって弦の端っこを固定できるので巻き付けやすいんですね。
反対側の端をペンチなんかで軽く引っ張りながら、ピンに巻きつけていきます。
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巻きつけ回数は3回くらいでいいでしょう。
そのまま抜いて、今度はこれをチューニングピンにかぶせます。
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ちょっと分かりやすい写真がありませんでした。

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折り返し位置に開けた穴に、反対の端を挿し込んで通します。
このとき、ある程度線をぴんと伸ばすために、気をつけながらもテンションを掛けます。
あくまで線を伸ばす程度です。
で、折り目を付けたらこれでもう力は掛けません。
裏から見た感じ。
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最終的にはこの端っこはパテかプラリペアなんかで固めちゃいます。
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こんな感じで、つぎつぎに弦を張っていきます。
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ここまで張ってステンレス線の在庫がなくなりました^^;
同じものを買うために札幌市内の私がよく行く模型店に行ってみたのですが、見つけることはできませんでした。
ネットで買うしかないかなぁと思いながら、東急ハンズに行ってみると巻で10mのステンレス線が…。
そんなに高くないし、ダメもとで買ってみました。
結果は、普通に使えます。
巻で売っているだけあって柔らかいです。
なんででしょう?
なにか他の金属が混ざっているのでしょうかね?
それとも焼きなましてあるのでしょうか。
しかし、ちょっとテンションかければきちんとまっすぐになってくれます。
結果は同じで扱いやすいなら、こっちのほうが断然良いです(・∀・)イイ!!
10mもあるので余裕です(笑)

で、作業続行^^
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う~ん、やはり若干のヨレヨレ感がありますかね~。
まぁ、これは硬い方のステンレス線を使った部分も一緒ですが。
これ以上張るといろいろ残念なことが起こりそうです(笑)
これでよしとしておきましょう

今はここまでです。

このあと巻線の部分をどうするかですね~^^;
いろいろ検討中です。

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この記事へのコメント

2011年06月12日 18:26
そうか・・・
企画が1/10と言う事は、素材も1/10に近いものを
選ばないと、バランスがとれませんよね。
釣り糸なら0.1㍉もハリスであるけど、それじゃ見た目が
全然でしょうし、素材選びも大変ですよね。
それにしても大したもんだぁ。
2011年06月12日 19:40
>kanさん
テグスもまぁまぁそれっぽく見えるとは思うんですけどね。
もし、このステンレス線が全然ダメだったら、テグスで挑戦したかもしれませんね^^;

10分の1にしたのは、実際の素材を集めるときに、単純に10で割ればいいので分かりやすいかなぁって思って(笑)
結果的には、ちょうど良い大きさだったと思います。
2011年06月14日 17:51
こんばんは!
また凄い内容ですねっ!
植え付けも・・でしたが
玄もまた・・らんぞーさんは
このピアノを作るって決めた時から
頭の中で使う・いる材料も全て
考えてはってから動いてるねー!
スゴイです♪
2011年06月14日 22:42
>こむたみさん
最初に考えた通りに実現している部分もありますが、早々に諦めて別の方法に変えたところも多いですよ。
なかなか、思い通りには行きませんね~^^;
弦は思いのほか順調に行っていますが、全部張ってみるまでは、まだ安心できません。
見栄えに関しては若干の不満もありますね~;;
2011年06月15日 00:10
これは、、、神の域に達しましたね!
弦を10分の1スケールで張る???やっぱり神の手を持つらんぞーさん、今後は目が離せません!
MACK
2011年06月15日 12:27
ステンレス線、ピッタリですね♪ 張り線につかいましたが、固さがたまりませんが、切断がたいへんですよね~

ハンズあるんですね、さすが札幌!巻きで…なるほどお得ですね~
いよいよクライマックス感が…楽しみなような、さびしいような(~_~;)

MACK
2011年06月15日 12:27
ステンレス線、ピッタリですね♪ 張り線につかいましたが、固さがたまりませんが、切断がたいへんですよね~

ハンズあるんですね、さすが札幌!巻きで…なるほどお得ですね~
いよいよクライマックス感が…楽しみなような、さびしいような(~_~;)

2011年06月15日 18:28
>たかじいさん
いえいえ、不器用な手なんですよ^^;
「うわっ、力いれすぎた!!」とか、「げぇ~、取れちゃった(泣)」とか、「やり直しだ、くそ~!」とか言いながらやってますから(笑)
このまま素直に完成させてくれるかどうか…。
2011年06月15日 18:36
>MACKさん
硬度とテカリ具合がぴったりでした。
0.2mmレベルの細さだと、プラモ用ニッパーで大丈夫でした。
伸ばすために、ほんのちょっとテンションを掛けてますが、やはりたくさん張っていくとフレームに歪みが見られますね^^;
絶望的なほどではないですが。

使用した巻のステンレス線は、とても柔らかくて加工しやすいです。
なにか他の金属が混ざっているんじゃないかと思うんですが、どうなんでしょうね。
最初に使ってたステンレス線はもっと硬かったので。

完成まではもう一山か二山ありますよ~^^;
完成したら2号機の製作日記が始まります(笑)

東急ハンズは便利ですね。
結構2~3時間楽しめます。
2011年06月15日 23:42
セロテープでも、10メートル巻きだと長そうでいても、あっという間に無くなってしまいます。
あれは、アレアレ???な展開。
ステンレス線張り、気長な作業ですね。
2011年06月16日 00:04
>ひるまさん
ええ、そうですね。
もう2mくらいしか残ってません^^;
一応、ステンレス線の部分は張り終えたので、買い増しする必要はないですが。
気長な作業ですが、チューニングピンや鍵盤よりはサクサク進んでます^^
今は巻線で手こずっています(泣)

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